【長】野球ボール
「あ、でも…大事な練習時間なくなっちゃいますよね」


やっぱり、最後の夏に後悔を残して欲しくはないし。

マネージャーのあたしが、足を引っ張るわけにはいかない。


「いや、帰りとかなら大丈夫だけど?」


「え…っ」


帰りは一輝と約束してるし…。


いつも待ってくれてるのに…。




「あ、でもスコアは書く練習しないといけないから帰りは無理か」


そんなキャプテンの言葉に、なぜかホッとした。

特に意識はしてなかったけど。


「試合まで一週間切ったし、昼休みとかは?」


「えっ、いいんですか?」


「いーよ♪じゃあ明日から叶夏の教室に通うからっ」


爽やかスマイル炸裂!!

キャーッ!!
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