【長】野球ボール
「まず俺らがやらなきゃなんねぇことは?」


そう切り出したソウソウ。


「とりあえず、一輝をやる気にさせることだと思うけど」


励ちゃんの鋭い意見。


「それだ!!今荒れてる一輝を立ち直させねぇとなっ」


ソウソウも賛成。

一輝の気持ちが大事ってこと…?




「でも病院の先生が、試合出場は勧められないって…」


だからあたしは余計に悩んでたんだから。


「試合に出るかどうかは、一輝が決めればいいじゃん。でも今のまま腐らすわけにはいかねぇし…俺らもやれることやってたら、一輝の選択の幅も広がるだろ?」


当然のようにソウソウが口を開く。


「そうだねー。一輝が試合に出たいって言うなら、全力で支えるし…ケガを治すことを優先したいってなら応援するし」


励ちゃんの言葉を聞いて、何で今まで気付かなかったんだろうって思った。


「そう…だよね」


一輝の気持ちを考えようとしてなかった。

先生の言葉ばっかり意識してた自分が嫌になる!!


あたしはソウソウや励ちゃんと一緒に一輝を支える!!
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