線香花火
「わかったわかった。望み、叶える。でも先にご飯は食べるし、ケーキも食べる。だって誕生日だもん。お風呂にもゆっくり入る。その後なら、…任せる。」
「いつもならここで強引に…っていくところだけど、『誕生日だもん』と言われちゃ、そこは我慢するしかないかな。」
「私だって抵抗する時はちゃんとするんだからね。いつもいつも流されるのもよくないと思うし。」
「抵抗っていっても最後には受け入れてくれちゃう澪波ちゃんが大好き。」
「…あー、やっぱり私の方が甘いかも。」
「よしっ!そうと決まったらさくさく食事を済ませよう。お風呂はショートカットするために一緒に入ればいいし。」
「はぁ!?うちのお風呂は狭いから絶対無理!ゆっくり湯船につかりたい!」
「えぇー俺は澪波とつかりたい。一緒にお風呂ってまだやったことないし。」
「やるつもりもないし。」
「つれないー澪波がつれないー。」
そんなどうでもいいやりとりを散々かわしながら食事を進めていく。惣菜しかないけれど、高いものはやっぱり美味しい。量をあまり買わなかったこともあって、あっさり食べ終わる。
「ケーキ、食べさせてあげよっか?」
「だいじょーぶでーす。」
「じゃあ食べさせて?」
「…なんでそうなるのよ。」
「だって澪波と一緒にケーキ食べるの初めてだし。」
「だっての理由がよくわからないけど、…まぁ減るもんじゃないしね。はい、フォーク貸して。」
「はーい。」
やけに上機嫌な声が返ってくる。あからさまに嬉しそうな表情を浮かべられればそこまで悪い気はしない。
「はい、口開けてー。」
「えーなにそれ。あーんでしょ、あーん。」
「はいはい。あーん。」
モンブランを一口大に切って口に運ぶ。
「ん、んまい。」
「満足?」
「うん。美味い美味い。澪波も食べる、モンブラン?」
「あ、一口貰ってもいい?」
「うん。あ、でもあーんならあげる。」
「…結局譲らないね、そういうところ。」
「はい、あーん。」
「んー…!美味しい!」
「これ、美味しいよな。」
「うん!ショートケーキも美味しいし、やっぱりここのお店は当たりだ!」
「なー。また違うケーキ食べよう。」
「うんっ!」
「いつもならここで強引に…っていくところだけど、『誕生日だもん』と言われちゃ、そこは我慢するしかないかな。」
「私だって抵抗する時はちゃんとするんだからね。いつもいつも流されるのもよくないと思うし。」
「抵抗っていっても最後には受け入れてくれちゃう澪波ちゃんが大好き。」
「…あー、やっぱり私の方が甘いかも。」
「よしっ!そうと決まったらさくさく食事を済ませよう。お風呂はショートカットするために一緒に入ればいいし。」
「はぁ!?うちのお風呂は狭いから絶対無理!ゆっくり湯船につかりたい!」
「えぇー俺は澪波とつかりたい。一緒にお風呂ってまだやったことないし。」
「やるつもりもないし。」
「つれないー澪波がつれないー。」
そんなどうでもいいやりとりを散々かわしながら食事を進めていく。惣菜しかないけれど、高いものはやっぱり美味しい。量をあまり買わなかったこともあって、あっさり食べ終わる。
「ケーキ、食べさせてあげよっか?」
「だいじょーぶでーす。」
「じゃあ食べさせて?」
「…なんでそうなるのよ。」
「だって澪波と一緒にケーキ食べるの初めてだし。」
「だっての理由がよくわからないけど、…まぁ減るもんじゃないしね。はい、フォーク貸して。」
「はーい。」
やけに上機嫌な声が返ってくる。あからさまに嬉しそうな表情を浮かべられればそこまで悪い気はしない。
「はい、口開けてー。」
「えーなにそれ。あーんでしょ、あーん。」
「はいはい。あーん。」
モンブランを一口大に切って口に運ぶ。
「ん、んまい。」
「満足?」
「うん。美味い美味い。澪波も食べる、モンブラン?」
「あ、一口貰ってもいい?」
「うん。あ、でもあーんならあげる。」
「…結局譲らないね、そういうところ。」
「はい、あーん。」
「んー…!美味しい!」
「これ、美味しいよな。」
「うん!ショートケーキも美味しいし、やっぱりここのお店は当たりだ!」
「なー。また違うケーキ食べよう。」
「うんっ!」