チャリパイ9~チャリパイvs宇宙人~
「ここは、私に任せなさい。こう見えてもCIAのトップエージェントだからな♪」
シチローの体たらくを見て、ジョンが交渉役を買って出た。CIAの権力をもってすれば、テレビ局の守衛を説き伏せる事などは、朝飯前なのかもしれない。
「そうね♪ウチには、CIAのジョンがいたんだわ♪」
「ジョン~♪頑張れ~♪」
皆の期待を浴びて、ジョンはにこやかに微笑むと、CIAの身分証をひらひらと手で弄びながら守衛の板倉の方へと歩いて行った。
「また変なのが来やがった……」
板倉の目には、自分の方に近づいてくるその外国人が、とても怪しく見えたに違いない。
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