チャリパイ9~チャリパイvs宇宙人~

最初の“つかみ”を、まんまとスベってしまったシチロー達。


モニタールームのジョンが、腕組みをしながら呟く。


「やはりここは、私とシチローの漫才で挽回するしか無いか……」


この番組でシチローと組んで漫才をやる事になっていたジョンは、先程から少しの空き時間も惜しまずに、ツッコミの練習に余念がなかった。


そのジョンが付けているヘッドホンに、シチローからの指令が届く。


『ジョン、予定変更だ!ティダに頼んでおいた
“お笑い助っ人”が到着したらしい……この後、すぐに出演してもらうから』


「えっ…そうなのか……思ったより早かったな……」


少し残念そうな顔で、そう呟くジョンであった。


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