ホントのキモチ。【完】
このフォークダンスでカップルになる人達も出てくるらしいけど、私には信じられない。




楽しくないもん。




ドキドキしないもん…




次々と相手が変わってゆく。




何回踊ればいいのよ…




なんて思っていると目に入ったのはあの黒髪。




そして、黒い瞳。




「……」




お互いに声はかけあわない。




キスはしてくるくせにね…。




ドキンドキン…と胸が鳴る。




「…中森と付き合ったのは、お前のためだからな」




「え…」




「俺は中森は好きじゃないから」




私は彼の顔を見つめた。









< 115 / 156 >

この作品をシェア

pagetop