ホントのキモチ。【完】



「うん、好き」




相内君が好き。




やっと、言えた。




ずっと、心に引っかかっていた後ろめたかったもの。




やっと言えた。




「えー?だから、知ってるってばー!」




千夏はふわっと笑った。




だけど、いつもと違う。




「遠足で言ったでしょ?莉子の気持ち気付いてたって」




「私は…」




強い風が吹き、私と千夏のスカートが揺れた。


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