ホントのキモチ。【完】



「千夏……」




下を向き、小さく震える彼女の目からはいくつもの涙が溢れていた。




「わ、たしっ…、誰からも愛されたことないのっ…」




「え…?」




「っ親から捨てられて、前の彼氏からもっ裏切られて…」




どういうこと?




ウソ?




ううん。




この涙はウソなんかじゃない。




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