ホントのキモチ。【完】
あの時から…、初めて相内君と目が合ったときから、なぜだかよく相内君と目が合う。




彼の黒い瞳が私をしっかりと見つめている。




そして必ず胸が高鳴るの。




私はギュッと手を握った。




震えてる…。




「莉子ー!…あれ、どうしたの?」



千夏の声にビクッと小さく肩がゆれる。




「えっ…と…」




「具合悪い?」




千夏が心配そうに顔を覗き込む。
< 36 / 156 >

この作品をシェア

pagetop