ホントのキモチ。【完】
その手に、その髪に、あなたに触りたい。




そう思ってしまう私はおかしい?




もう、本当に大好きなの。




どうか届いてーーー…。




私は相内くんの視線の先を追った。




「…莉子?」




小さく響く私の声。




他のクラスメイトの声にかきけされて、きっと誰にも聞こえていないだろう。




どうして莉子を見ているの…?

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