ホントのキモチ。【完】

気づきたくない













「はーい、じゃあ各班で作業に取り掛かってくださーい!」




雲ひとつない青空が広がる今日。




いよいよ、遠足!




楽しいはずなのに、楽しみにしてたはずなのに、こんなに気持ちが沈んでるのはきっと、この間のせい。




彼のせい。




「はぁ…」




思わず口からため息がもれる。




「どうしたの、莉子?遠足だよ?遠足!」




いようにテンションが高い千夏は笑顔が明るい。




ほらほら、男子さん達がみてますよ。
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