ホントのキモチ。【完】
気づきたくない
…
「はーい、じゃあ各班で作業に取り掛かってくださーい!」
雲ひとつない青空が広がる今日。
いよいよ、遠足!
楽しいはずなのに、楽しみにしてたはずなのに、こんなに気持ちが沈んでるのはきっと、この間のせい。
彼のせい。
「はぁ…」
思わず口からため息がもれる。
「どうしたの、莉子?遠足だよ?遠足!」
いようにテンションが高い千夏は笑顔が明るい。
ほらほら、男子さん達がみてますよ。
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気づきたくない