ホントのキモチ。【完】
千夏はふふっと笑ってから口を開いた。




「ほら、この間、雨降った日あったでしょ?放課後に急に降ってきたやつ!」




「あぁ、あの日ね。」




「莉子、用事あって早くに帰ったでしょ?だから、私ひとりで帰ろうとしたんだけど…」




「うんうん」




私は頷きながら、ごはんを口に運ぶ。




「雨降るなんて知らなかったから、傘持ってなかったの。どうしよーって困ってたら相内くんが貸してくれたの。」




千夏は柔らかく笑った。
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