ホントのキモチ。【完】




「遅れた」




相内君の声。




「おっせぇから!…てか、手!」




手?




中野君の言葉に疑問を覚え、相内君にばれないようにそっと相内君の手をみた。






しっかりと握られた2人の手。






じわっと涙が溢れてきた。




視界は霞んで見えない。




こうなれと願ったのは自分。




千夏と相内君のことを願ったのは自分。




だけど、だけどーーーーーーー










< 86 / 156 >

この作品をシェア

pagetop