ホントのキモチ。【完】
「莉子、ごめんね。私、自分の気持ちしか考えてなかった。莉子の気持ちにも気づいてたのに。」
「え……」
千夏気づいてたの…?
「私のこと、嫌なやつって思うかもしれない。だって謝ったのは付き合った後だから。」
中野君も相内君も私達のこと見てる。
どんな表情してる?
「だけど、私、また莉子と仲良くしたい。ほんとに、ごめんなさい」
千夏は私に頭を下げた。
「うん…うん。いいの。私もごめんね」
千夏は顔をあげ、笑った。
私、上手く笑えてるかな。
引きつってない?
わからない。わからないよ…