ホントのキモチ。【完】
「あの、髪結びますかっ?!」




髪結びますかって、なに言ってんの!




バカ自分!!




彼女もポカーンと私を見ていた。




恥ずかしい、自分……




「す、すみません…」




私はその場を離れようと立ち上がった。




もう、恥ずかしすぎるから!




その時、フフッと柔らかい笑い声がきこえて。




「ヘアゴムあるの?」




彼女はそう私に言った。
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