ホントのキモチ。【完】
「うん…」




「貸して」




彼女は手を伸ばしてきた。




私はポケットから黒いヘアゴムを出し、彼女に渡した。




てか、肌しろ…




私の肌とか…



自分の肌に目をやると彼女より黒くてひとりで落ち込んでいた。




「名前は?」




彼女は髪をポニーテールに結いながら私に聞いた。
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