バスケ部の君に、恋をした
右側の男子は、なんというか、
「かわいかった。」

白い肌に丸い眼。きっと触ったらサラサラであろう黒髪。少し緊張した様子のあどけない表情。

「!?あ、さ、さっきはありがとね!」

できるだけ気持ちが表情に表れないようにお礼を言った。

「え?あ、あぁ…」
男子はそんな薄い反応だけだった。

「あ、えっと「はーい!じゃあ入学式だから廊下に並んでねー!」

名前を聞こうとしたら担任の声が…
せんせいー!!空気読んでよ……(⌒-⌒; )

みんながいっせいにガタガタと廊下へと行く。それに遅れないよう私も慌てて席を立つ。
気づけば隣の男子はもう先に行っていて、なぜか少し残念な気持ちになっていた。




この残念な気持ちがなんなのか気づくのは、まだ少し後のこと……
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