【完】純白の花に、口づけを。
「わぁーいっ!!」
万歳する希依は、子供みたいだ。
「行くの?和架。女の子よってくるよ」
「そうならねぇようにすればいいだろ」
たぶん無理だな。
そう思っていたら、キッチンでお茶をいれていた千花がグラスを机に置いて。
「白魏のプライベートビーチ使う?」
……そういえば小さい頃千花に、連れていってもらったような気がする。
「プライベートビーチ……。え、依千花さんいいのー?」
「別にいいわよ?車も手配しようと思えば出来るし……あ、ちょっと待ってね」
千花のスマホに着信が入る。
「叶恵(カナエ)?今仕事中じゃないの?」
叶恵って、千花の親友か。
千花と同じで白魏に務めてて、何度か遊びに来たことがある。