【完】純白の花に、口づけを。
「そんなつもりなかったんだけどな」
「で、何したの?まさか襲ったわけじゃないでしょ」
わかってるんだろ、どうせ。
わかってて聞いてくるからタチが悪い。
「キスした。あと、俺のって印もつけたけど」
「ふふ。だから泳げないんだね」
「外で良かった」
室内であんな誘惑されたら、きっとそのまま……。
「襲わなくて良かったよ。で、諦められそうなの?」
っ。
諦めることなんて、すっかり忘れてた。
それどころか余計千花にハマってる。
「……無理」
今はまだ、諦められない。
触れたいって、思ってる。