【完】純白の花に、口づけを。



「ちょっ、僕別にやましいことしてないのにー!!」



「やましいとかじゃねぇんだよ。抱きつくな」



ぺりっと首根っこを掴んで引き離せば、ジタバタと暴れる希依。



千花は俺らのやりとりを見て、くすくすと笑ってるだけだ。




「仲良しね、みんな」



「仲良しに見えます?」



「ふふ、すごく仲良さそう。私は高校の時、ハルとか和磨と一緒にいたから女の子の恨み買っちゃって。後悔はしてないけど、羨ましい」



千花が……?



初めて聞いた千花のその話に、思わず希依を離してしまう。



希依は「え!?」と驚きつつ運動神経は良いから、怪我しなかったみたいだけどな。



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