【完】純白の花に、口づけを。
PURE WHITE*5
◎本当の感情は
「あー、涼しー」
エアコンの風がちょうど当たるところに立って、そういう希依。
夏休み明け翌日。
絶賛朝会中。
俺らは、例の空き教室にこもっていた。
ちなみに。
本当に申し訳ないが、千花が俺らのためにエアコンを新しくしてくれた。
希依と湊と佳澄には、ここまでするかと言うぐらいにお礼を言わせておいた。
しばらくはこのネタ使えるだろうな。
「和架、悪い顔になってる」
「気のせいだろ」
「……で、今日は依千花ちゃんと何かあった?」
ああ、そういえば。
コイツらも千花にタメ口になったし、呼び方も“依千花ちゃん”とか湊は“いっちゃん”だし。
佳澄はー……依千花さんのままだったけどな。