【完】純白の花に、口づけを。
「ハルさん、どうすんだよ」
髪を撫でながら聞くと、千花は俺の胸に顔を埋めながら「大丈夫」と答える。
何が大丈夫なんだか。
「ハルは、別に私のこと気にしてないし。私は和架と一緒にいたい」
「っ」
せっかく、今までおさまってたのに。
「ふふ、今ドキッとした?心臓うるさ、」
「それ以上言ったら添い寝しねーから」
「うっ、やだ。ごめんね?」
「……良いけど。俺、寝る前に風呂入ってくるから」
「うん。私もさっきの片付けして、お風呂入るわ」
千花とようやく離れて、起き上がる。
そういえば携帯置きっぱなしだけど、アイツらから連絡とか来てねーだろうな。