【完】純白の花に、口づけを。
PURE WHITE*6
◎黒の正体
「……瑞希」
今日は彼女の家から直接登校してきたために、瑞希が一番来るのが遅かった。
千花と昨日の晩、添い寝して。
千花は先に起きてたらしく、朝目覚めたら「おはよう」と額に軽いキスをくれたけど。
イマイチ、千花との距離がわからない。
あと、キスの理由も。
「おはよ。どうかした?」
「……瑞希に、話がある」
他の奴らには、さっき話した。
だけど。
「ん?話?」
「お前の彼女。“沢木 花”いるだろ?」
「うん?花がどうかした?」
知らない、か。
「お前の彼女が、“黒”の可能性が高い」