【完】純白の花に、口づけを。



「千花」



「なぁに?」



「好きだよ」



「っ!」



さっきの仕返し、と言えば千花は「心臓に悪い仕返しね」と俺の手をぎゅっと握った。



心臓に悪いのは、千花の行動だろ。



つーか、そうやっていちいち頬を赤く染められたら俺も流石に期待すんだけど。




「和架、水族館代ぐらい……」



「千花」



「う、はい。でも…お金大丈夫?」



「大丈夫だから、気にすんな」



「それなら良いんだけど……」



賭けのために、色々やってんだから。



準備は完璧だしな。



アイツら、今頃俺の家に向かってると思うけど。



瑞希が彼女とイチャついてたけど大丈夫なのか?



……まぁ、俺は関係ないからな。



< 289 / 347 >

この作品をシェア

pagetop