【完】純白の花に、口づけを。
「俺が生まれた時から、千花は俺の傍にいてくれただろ?今までずっと」
「…うん」
「その時はずっと幼なじみだって思ってた。だけど、俺の親が亡くなって」
「………」
「千花が、俺を引き取ってくれてから。自分の中で千花に対する感情が変わってることには気づいてて」
「、」
「でも、千花の傍にいたかったから、言えなかったし言わなかった」
“だけど…”と話を続ける。
千花はずっと黙って、俺の話を聞いてくれていた。
「それも限界。千花の1番になりたいと思うのは変わらねぇし、千花のこと好きだよ」
「…私、は……」
「だから最後に、千花に決めて欲しい」