【完】純白の花に、口づけを。



「あとはふたりでね」



「また明日っ♪」



「あ、ハルさん荷物まとめて帰ったよ」



「じゃあ、おやすみ~」



「和架、明日日曜だから10時に来るからな」



「そうそう、忘れてた」



瑞希が思い出したように口を開く。




「和架、誕生日おめでとう」



「…あぁ」



「全員分のプレゼント、和架の部屋に置いてあるから。あ、でも今日は行かないだろうけど。姉ちゃんの部屋でどうせ一緒に寝るんだろうし」



え!?と千花が驚くが、俺も瑞希も華麗にスルー。



「また明日見てよ。じゃ、おやすみ」



パタンと、扉が閉まった。



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