【完】純白の花に、口づけを。
「じゃあ、私が勝ったら“依千花さん”って呼んでくれる?」
「……いいですよ」
「棗くんも何か条件付きにする?そっちの方が面白いでしょ?」
「んー、それじゃあ。勝ったら、今度1日だけ一緒に出かけませんか?」
内心、すげードキドキしてるけど。
尋ねたら白魏さんは、少しだけ考えて。
「和架にバレたら怒られそう」
ボソッと何かを呟いた。
「あ、ダメならいいですよ?白魏さんにも都合あると思うし…!」
「あ、ううん。大丈夫。いいわよ」
え、まじか。
え、まじで?いいの?
「よし、絶対勝ちます」
「ふふっ。私も呼んでもらうから勝たなきゃ」
そうやって、飲み比べを始めて。
「え、俺もやるんだけど!」と何やら、他の奴らとかも混ざったような記憶がある。