【完】純白の花に、口づけを。
ある、けど。
「白魏、さん…今どっちが勝ってます…?」
「わかんない……」
俺らも周りも飲みすぎて、大変なことになってる。
しかも、なんか酔ってきた気がする。
白魏さんも同じなのか、いつもより頬がピンク色に染まっていて。
こころなしか涙目で、すげー可愛い。
「あれ?依千花?酔ってる?」
「か、なえ」
「あー、ダメね。今日どうやって帰るの?」
「今日は電車できたけど……」
「送ってあげたいんだけど、私今日和磨が迎えに来るし……。家逆だもんね。あ、依千花。瑞希くんは?」
ん…?瑞希…?
新しく出てきた名前に、首をかしげるけど。
「だめ…今日は花ちゃんの家だから」
「あー、そっか」