【完】純白の花に、口づけを。
ふたりはさっさと会話を終わらせてしまう。
つーか、白魏さんフラフラしてる…ような。
「依千花、携帯貸して」
「あ、はぁい」
白魏さんがスマホを渡すと、叶恵さんは簡単に操作して誰かにかけ始めた。
「あ、もしもし?和架くん───」
* * *
「…さめてきた」
水飲んで、外に出てきたらだいぶ酔いもさめた。
やっぱり、弱い方じゃねぇみたいだなって思いながら、店の中に戻る。
つか、居酒屋貸し切って飲み会何時間も続けられるって、さすが白魏グループ……。
白魏さんの隣に戻ると、彼女は叶恵さんに寄りかかって眠っていた。
どうやら、俺の勝ちかな。