【完】純白の花に、口づけを。
「びっくり、って?」
「あのイケメン。すごいイケメンでしょ。高校2年だったかな」
「っ!?は!?高校生!?」
え、マジで!?
若いとは思ったけど、高校生!?
「依千花の、彼氏」
ピタッと。
自分でも驚くほどに、ピタッと止まった。
「か、れし?」
白魏さん彼氏いないはずじゃ……。
「つい最近付き合いはじめて。まぁ、ずっと前から依千花の傍にいたから付き合うのも当然なんだろうけど」
え、まさかの白魏さん年下好きな感じ?
高校生だろ、相手。
「和架くんがね、依千花のこと大好きで」
「………」
「やっと付き合ってもらえて、すごい幸せそうでしょ。見ててわかるぐらい」
言われてみれば、白魏さんは彼を見てすげー幸せそうな顔してたけど。
彼女を見る彼だって、幸せそうだったのかもしれない。