【完】純白の花に、口づけを。
おまけ*
「ちょっ、待っ、和架」
涙目で俺の手を押さえつける依千花に、あからさまにムッとしてしまう俺。
仕方ないだろ。
叶恵さんに“依千花が酔って大変なの”と連絡が来たときは、本気で焦った。
他の奴らは今日はいなくて、瑞希は恒例の彼女の家にお泊まりだ。
迎えに行ったら寝てるだけだったからホッとしたけど、マジで焦ったんだから。
「あんなに酔うまで飲んで、他のヤツに何されるかわかんねぇんだぞ」
叶恵さんが、たまたま気づいてくれたから。
依千花は何もされなかったけど、もしかしたら他の男に連れて帰られて。
そのまま、何されてたかわからない。