【完】純白の花に、口づけを。
「また麻雀か?」
「あ、はいっ。昼飯代賭けて!」
……昼飯代、な。
この空き教室は、俺らが普段いる幹部の空き教室と、扉を閉めれば完璧に防音になる鍵付きの扉を挟んで、幹部候補の部屋。
要するに、このふた部屋にトップクラスが集ってるってことだ。
普段は間にある扉は開けられていて、重要な話をする時だけ閉める。
「頑張れよ」
ふっと笑って部屋に戻る。
幹部候補も、幹部とほぼ同じ扱いだから並ばずにこっちに来ていい。
昔からのルールで俺より先には来ねぇとダメみたいだけどな。
別に気にしてねーのに。