【完】純白の花に、口づけを。



「えええ!?」



が、すぐに戻ってきた。



「向こうのエアコン、元から壊れてるらしいよー!!毎年、窓開けて扇風機だけなんだってー!!」



……暑いな、それ。



「ううう。エアコン……」



「…瑞希」



「なに、和架」



「お前なんとかしろよ」



「買えって言ってんの?」



……白魏の息子だろ。



跡継ぎじゃ、ねーけど。




「姉貴に言えば買ってくれるっしょ」



「悪いだろ」



「チッ。夏休みまであと3日なんだから我慢しなよ。夏休みはどっかの家で集まれば問題ないでしょ」



「どっかの家って、どこで集まんだよ~」



< 50 / 347 >

この作品をシェア

pagetop