【完】純白の花に、口づけを。



───
──




3日過ぎるのは早く、夏休み(結局エアコンはそのまま)。



「デカ……え、マジでここに住んでんのお前」



「当たり前みたいに門開けてるぞコイツ~」



「ねぇ、ここって瑞希の家じゃないの?白魏って、書いてるけど」



「……入ればわかる」



今日は、千花も休み。



会わせたくねーけど。



まだ紹介出来る自信もねーけど。



そろそろ、瑞希の言う通り前に進まねぇとダメだろうから。




「お邪魔しまーす……」



鍵をあけて、扉を開ける。



家の中は、シンとしてて。



カチャリと、小さく音がした。



「和架、おかえりなさい」



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