【完】純白の花に、口づけを。
毎日このカッコで寝てんのかと思うと、まぁ。
多少は……な。
俺が健全な男子高校生ってこと忘れてるんじゃねぇのか、千花。
いや、でもずっと昔は一緒に風呂とか入ってたワケだし。
別に千花は俺の前でそんなカッコしても全然平気なのかもな。
「珍しく百面相してるわね」
「してねーよ」
「ふふっ。今日は和架のお友達連れてきてくれてありがとう。和架、前に進めたのね」
腕を伸ばした千花が、くしゃくしゃと俺の頭を撫でる。
擦り寄って抱きつきたくはなったけど、そうすると我慢出来なくなる気がするからやめとく。