【完】純白の花に、口づけを。



*同時刻 白魏家リビング*



「うん、そう。わかってるわ」



『本当にいいんだな?』



「うん、いいの」



『幸せか、お前』



「幸せよ、誰よりも」



『それならいい』



「ありがとう、ハル」



『………』



「ずっと待っててくれて、ありがとう」



『…別に』



「愛してるわ」



──ごめんね、和架。



きっと私は、いつまで経っても弱いの。



和架が知ってるほど、強くないのよ。



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