Death☆ゲーム

何秒経ったかわからないほどの猛ダッシュ。


(かくれんぼで…鬼ごっこじゃないんだけどなぁ……)



私はやっとのことで体育館に着いた。


ここの…体育館の舞台の下には…


人が2人程入れる空間がある。


いつもは用具が入っているのだが…

きっと…今は無いだろう…。


なぜか、確信を持てているのだ。


ドアを開けてみると…そこには…。



「……‼︎ なんだ…未央…。

良かった……」



そこには陸がいた。



「ここは絶対見つからないよ!

未央も一緒に隠れてようよ…、

多分…大丈夫だから………」


『未央!見て‼︎

ここなら絶対見つからないよ。

一緒に隠れてようよ、終わるまで!』



そこまで似た言葉でもないのに…


夢の中の少年と陸の姿を重ねてしまった。


(夢の中の子の顔はわからかったけど…


なんとなく…陸に…似てる気がする…)



陸に言われた通りにそこに隠れることにした私は懐かしく感じた。


これはDeath☆ゲームでここはただのゲーム会場。


なのに…ここは少し安心できるんだ…。



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