Death☆ゲーム
「うわっ……ご、ごめん……」
急にバランスを崩した陸が私に……。
陸と私の距離が一瞬にして近くなる。
(陸の……匂い…。
これが男の子の匂い…?)
高鳴る胸の鼓動。
(ドキドキ…言ってる……。
このドキドキは…怖いから…??
それとも……なんてね…?)
「ねぇ…未央…」
突然話しかけられる。
さっきまで変なことを考えてしまっていた私は思わずビクッとなってしまう。
「なに…?支配者が来た…?」
「いいや…来てない。
ちょっと約束しようと思って…。
このゲームが終わったら…遊びに行かない?」
「え…遊びに?」
「うん。海も連れてさ…。
良ければ…僕と2人でも遊びに行きたいなぁ……なんて……さ」
「…うん。良いよ。海とも行こう。
2人でも行こう…?
だから…絶対に生きて帰ろう?」
ただ、遊びに行きたかったってのもある。
でも…行きて帰る目的が欲しかった。
「うん…絶対帰るんだ…」