せーんぱい。
「あれ?今日はいつもにまして冷めてるね〜、
まあ、そんなところもかわいいけど」


そう言うと先輩は私に抱きついてきた。

いつもと同じことされてるのに、
こんなに、こんなに嬉しいなんて。

だけど、


「や、やめてください!!!」


「え?」


私がいつもよりひどく拒否したせいか、先輩は
とても驚いていた。
そして、どこか悲しげに見えた。


「ごめん……、俺先に行くわ……」


「……」


ごめんなさい。先輩。

好きでした……。





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