せーんぱい。
「おっはよー!って日和今日すごく暗くない?
どうした?」


元気な美織が私のそばにくる。

先輩が先に学校に行ってから、その場からあまり動いていないところを美織に見つけられた。


「日和が元気ないと、私も元気でないよ……。
何があったか話してくれない?」


そう言いながら美織が優しく背中を叩いてくる。

安心する。



「美織、あのね……」


私は学校へ向かいながら、美織にすべて打ち明けた。

先輩のことが好きなこと。
でも、もうそれは叶わない恋になってしまったこと。


美織は私の話をうなずきながらずっと聞いてくれた。






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