せーんぱい。
「日和ちゃん、暑くないの?」


「え…。暑いです。けど」


「けど?」


「なんか、今は安心感があるので、その……。今だけです」


なんか、少し恥ずかしくなってきた。

安心感とか、何言ってんだろ。


そうすると、先輩は私の頬を触り
クスッと笑った。


「やっぱ日和ちゃんかわいいわ。今、
顔赤いでしょ?あったかい」


「気のせいです」


「素直になればいいのにー。
俺みたいに♪」


先輩みたいにってさ……。


「先輩は素直すぎだと思います」


うん。絶対そう思う。
思ったことすぐに口に出すもん。





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