せーんぱい。
「つまりですね、せ、先輩に怪我とか
させたくないんです!わかりましたか?」


私は先輩の方を見る。

そんな私の目を先輩が手で隠した。


え。何?

「日和ちゃん、俺に怪我させたくないんなら、そーゆー目しちゃダメ」


ん?どーゆー目?
私はキョトンとする。


「はは、わかってないね。日和ちゃん」


「はい、全くさっぱり」


「まー、とりあえず。日和ちゃんは
もっと自覚した方がいいね」


?なんの?

「俺だって、男だから。今だってすげー我慢してるけど、いつかは限界ってものがあるから」


「え……それって…」


「ま、そーゆーことだから!日和ちゃん
今は全然大丈夫になったから。料理つづけて?」


「は、はい」


我慢の限界…。
そんな事言われても私わかんないし。

別に先輩に何もしてないし。


平気な、はず。





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