retaliation ~天の邪鬼な絆~
依頼者 鳩羽直久(はとば なおひさ)
生年月日 1993年7月3日
職業 大学生(三回生)
依頼内容
彼女が、失踪して3ヵ月が経ちます。生きているのかどうかもわかりません。どうか彼女の安否を調べて下さい。警察は、取り合ってくれません。どうかお願いします。
タブレットには、以上の事が表示してあった。
「家出だろ?」
東雲が、言った。
「ただの家出なら先生も取り上げない。考えれば分かるだろ。…バカ。」
直哉が、言葉を発するや否や東雲の腕が伸びた。
バシッ。
直哉が、目を開けるともう一本の腕が東雲の腕を掴んでいた。一ノ瀬だった。
「喧嘩は、外でやれ。」
直哉と東雲は基の姿勢に戻した。
次のページに移動させた。そのページには、失踪者のことが表示された。
失踪者 蘇芳茜(すおう あかね)
生年月日 1990年10月10日
職業 会社員
4月中頃、忽然と失踪。部屋は、そのまま。
5月の末頃に鳩羽の友人が街中で男と一緒の所を目撃(本人談)。鳩羽の証言では、彼女の浮気はあり得ないとのこと。彼女は、極度の人見知りで鳩羽の友人にも絶対に会わなかったそうで目撃者の友人も鳩羽が親友だからとかなり無理矢理会わせたそうだ。とにかく彼女を知っているのは鳩羽と目撃者の二人だけである。
次のページに行くと何枚かの写真が添付されていた。目が大きく可愛らしい女性だった。右耳の耳たぶにホクロがあった。
「…で、どうするの?」
直哉が、言った。
「まず、君たちの意見が聞きたい。どう思う?」
一ノ瀬が、尋ねた。
一時のあいだ沈黙がありそして誰かが口火を切る息を吸い込む音が聞こえた。
声を発したのは以外にも若芽だった。
「あの…えっと。まず鳩羽さんと目撃者の方にもう一度話を聞くのはどうでしょうか?聞きそびれてる所もあるだろうし。」
「彼女の部屋も見に行かないとだめだ。以外な手がかりがあるだろうし。」
直哉が、口を挟んだ。
「よし、じゃあ水柿と東雲が…」
「絶対、嫌だ。」
一ノ瀬が、言うと同時に直哉と東雲が言葉を被せて来た。
「だーめーだっ。水柿と東雲は鳩羽さんと目撃者の白田さんに話を聞いて来てくれ。私と若芽は彼女の部屋だ。それじゃあ『天の邪鬼』出動っ。」
一ノ瀬は、タブレットをひとつ直哉に持たせると直哉と東雲の背中をトンッと押した。
生年月日 1993年7月3日
職業 大学生(三回生)
依頼内容
彼女が、失踪して3ヵ月が経ちます。生きているのかどうかもわかりません。どうか彼女の安否を調べて下さい。警察は、取り合ってくれません。どうかお願いします。
タブレットには、以上の事が表示してあった。
「家出だろ?」
東雲が、言った。
「ただの家出なら先生も取り上げない。考えれば分かるだろ。…バカ。」
直哉が、言葉を発するや否や東雲の腕が伸びた。
バシッ。
直哉が、目を開けるともう一本の腕が東雲の腕を掴んでいた。一ノ瀬だった。
「喧嘩は、外でやれ。」
直哉と東雲は基の姿勢に戻した。
次のページに移動させた。そのページには、失踪者のことが表示された。
失踪者 蘇芳茜(すおう あかね)
生年月日 1990年10月10日
職業 会社員
4月中頃、忽然と失踪。部屋は、そのまま。
5月の末頃に鳩羽の友人が街中で男と一緒の所を目撃(本人談)。鳩羽の証言では、彼女の浮気はあり得ないとのこと。彼女は、極度の人見知りで鳩羽の友人にも絶対に会わなかったそうで目撃者の友人も鳩羽が親友だからとかなり無理矢理会わせたそうだ。とにかく彼女を知っているのは鳩羽と目撃者の二人だけである。
次のページに行くと何枚かの写真が添付されていた。目が大きく可愛らしい女性だった。右耳の耳たぶにホクロがあった。
「…で、どうするの?」
直哉が、言った。
「まず、君たちの意見が聞きたい。どう思う?」
一ノ瀬が、尋ねた。
一時のあいだ沈黙がありそして誰かが口火を切る息を吸い込む音が聞こえた。
声を発したのは以外にも若芽だった。
「あの…えっと。まず鳩羽さんと目撃者の方にもう一度話を聞くのはどうでしょうか?聞きそびれてる所もあるだろうし。」
「彼女の部屋も見に行かないとだめだ。以外な手がかりがあるだろうし。」
直哉が、口を挟んだ。
「よし、じゃあ水柿と東雲が…」
「絶対、嫌だ。」
一ノ瀬が、言うと同時に直哉と東雲が言葉を被せて来た。
「だーめーだっ。水柿と東雲は鳩羽さんと目撃者の白田さんに話を聞いて来てくれ。私と若芽は彼女の部屋だ。それじゃあ『天の邪鬼』出動っ。」
一ノ瀬は、タブレットをひとつ直哉に持たせると直哉と東雲の背中をトンッと押した。