retaliation ~天の邪鬼な絆~
一時の間、ゆったりした時間を過ごしたあと依頼事へ皆のモードが切り替わった。
「それじゃ、昨日の報告をしよう。」
と一ノ瀬が号令をかけた。
まずは直哉と東雲から昨日の会話の内容を話した。
「三十万円だと!?聞いてないぞ。」
一ノ瀬は、背もたれに寄りかかった。
「たぶん鳩羽さんは、そんなに重要なことと思っていなかったんだと思う。彼女を助けたんだと今も信じてる。」
直哉が言うと
「このこと鳩羽さんに伝えなくちゃいけないのか?あまりにも酷だ。」
東雲も加わった。二人が黙りこんだ。すると一ノ瀬が
「まだ終わった訳じゃない。蘇芳茜は、見つかっていない。そして故意で逃げているのかそれとも本当に事件に巻き込まれているのかも分かっていない。まあ、目撃された謎の青年の存在もあるしな。それが分かってからでも遅くない。ひとまずこの事は内密に…だな。」
直哉たちの報告は、一旦保留にし若芽と一ノ瀬の報告が始まった。
「えっと、まずこの写真を見てください。」
各タブレットに若芽から写真が送られてきた。蘇芳茜の部屋の写真だった。
「1Dkの部屋だったんですが、ベッドとテレビそして簡素な棚とあまりにもサッパリしすぎているなと感じました。たしかに女性にも色々な感性を持った方がいると思います。ですがこの部屋から生活感が感じられないんです。眠るだけの部屋、もしくは長く住む気がない。そんな感じです。」
若芽が、いい終わると一ノ瀬が一言発した。
「フン…少し俺の意見を加えていいか?」
直哉が手で促すと
「アルバムが、一冊もなかった。過去を振り返る人間じゃないのか、もしくは身元をしられては困るから。まあ、直哉の推測も否定できないわけだが。そしてゴミ箱の中にこんなものが入っていた。」
一ノ瀬は、一枚の紙を出してきた。
「美容整形外科のパンフレットだ。ここにヒントがあるかもしれない。」
「でも個人情報を簡単に教えてくれるのか?俺達は、警察じゃない。」
直哉が言うと皆が黙りこんだ。すると東雲が
「相手が男なら女の武器を使うだろ?でも俺達、胸も美脚もないしなぁ。」
と言った。直哉は、また東雲のどうでも良い話かと聞き流した。だが一人その話に賛同する者がいた。若芽だった。
「それ、無くはないんじゃないでしょうか?ここの先生、女性です。一ノ瀬先生…なら。」
「無茶だろ。」
東雲は、一ノ瀬を見た。すると当の本人はやる気満々だった。
「マジでやる気かよ。一応、センコウだろ?大丈夫かよ。」
東雲は、止めようとしたが
「俺の色気、とくと御覧にいれましょう。」
一ノ瀬は肩をグルンと回した。
「それじゃ、昨日の報告をしよう。」
と一ノ瀬が号令をかけた。
まずは直哉と東雲から昨日の会話の内容を話した。
「三十万円だと!?聞いてないぞ。」
一ノ瀬は、背もたれに寄りかかった。
「たぶん鳩羽さんは、そんなに重要なことと思っていなかったんだと思う。彼女を助けたんだと今も信じてる。」
直哉が言うと
「このこと鳩羽さんに伝えなくちゃいけないのか?あまりにも酷だ。」
東雲も加わった。二人が黙りこんだ。すると一ノ瀬が
「まだ終わった訳じゃない。蘇芳茜は、見つかっていない。そして故意で逃げているのかそれとも本当に事件に巻き込まれているのかも分かっていない。まあ、目撃された謎の青年の存在もあるしな。それが分かってからでも遅くない。ひとまずこの事は内密に…だな。」
直哉たちの報告は、一旦保留にし若芽と一ノ瀬の報告が始まった。
「えっと、まずこの写真を見てください。」
各タブレットに若芽から写真が送られてきた。蘇芳茜の部屋の写真だった。
「1Dkの部屋だったんですが、ベッドとテレビそして簡素な棚とあまりにもサッパリしすぎているなと感じました。たしかに女性にも色々な感性を持った方がいると思います。ですがこの部屋から生活感が感じられないんです。眠るだけの部屋、もしくは長く住む気がない。そんな感じです。」
若芽が、いい終わると一ノ瀬が一言発した。
「フン…少し俺の意見を加えていいか?」
直哉が手で促すと
「アルバムが、一冊もなかった。過去を振り返る人間じゃないのか、もしくは身元をしられては困るから。まあ、直哉の推測も否定できないわけだが。そしてゴミ箱の中にこんなものが入っていた。」
一ノ瀬は、一枚の紙を出してきた。
「美容整形外科のパンフレットだ。ここにヒントがあるかもしれない。」
「でも個人情報を簡単に教えてくれるのか?俺達は、警察じゃない。」
直哉が言うと皆が黙りこんだ。すると東雲が
「相手が男なら女の武器を使うだろ?でも俺達、胸も美脚もないしなぁ。」
と言った。直哉は、また東雲のどうでも良い話かと聞き流した。だが一人その話に賛同する者がいた。若芽だった。
「それ、無くはないんじゃないでしょうか?ここの先生、女性です。一ノ瀬先生…なら。」
「無茶だろ。」
東雲は、一ノ瀬を見た。すると当の本人はやる気満々だった。
「マジでやる気かよ。一応、センコウだろ?大丈夫かよ。」
東雲は、止めようとしたが
「俺の色気、とくと御覧にいれましょう。」
一ノ瀬は肩をグルンと回した。