甘いキミに包まれて
そう言ってニコニコしながら
勢いよく抱きついてきた女の子は
私の親友の大石 蘭-オオイシ ラン-
鈴音高校-スズネコウコウ-に一緒に通っていて
生徒会書記をしている美人さんです
「こらっ蘭!!」
「げっ」
「毎日タックルしてたら苺が可愛そうだろ」
「タックルじゃなくてハグだから」
「そんな勢いのあるハグあるかっての」
「なによ。本当は羨ましいんじゃないの?」
蘭は意味ありげにニヤニヤしている
「ばっ!俺はただ苺がっ」
「はいはい。全くなんでこんなに過保護かねぇ」
わざとらしくため息をしている