甘いキミに包まれて

そう言ってニコニコしながら

勢いよく抱きついてきた女の子は

私の親友の大石 蘭-オオイシ ラン-

鈴音高校-スズネコウコウ-に一緒に通っていて

生徒会書記をしている美人さんです

「こらっ蘭!!」

「げっ」

「毎日タックルしてたら苺が可愛そうだろ」

「タックルじゃなくてハグだから」

「そんな勢いのあるハグあるかっての」

「なによ。本当は羨ましいんじゃないの?」

蘭は意味ありげにニヤニヤしている

「ばっ!俺はただ苺がっ」

「はいはい。全くなんでこんなに過保護かねぇ」

わざとらしくため息をしている
< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop