花の名は、ダリア

って…

え?コイツ、大丈夫?

イイ顔して、とんでもねーコト言ってンぞ?

相手の意向はガン無視で無問題とか、まるっきりサイコパス思考じゃねーか。

なのにダリアは…


「…ソージはそれで辛くないの?」


「ちっとも。
貴方が俺と一緒にいてくれさえすれば。」


「よかった!
ずっと一緒よ!」


なんか納得した上、喜んじゃった!?

絡めた指に力を込めたダリアが、頬にエクボを作って笑う。
絡めた指に力を込めたソージが、優しげに目を細めて笑う。



まぁ、本人同士がソレでイイなら、何も言うまい。


「ダリア…
愛してますよ。」


ソージは愛らしいエクボをそっと撫でながら、ダリアの唇に軽くキスをした。

これからは、思いは全部言葉にしよう。

俺の可愛い人は、恋愛の機微が欠落してるみたいだし。

それに、もっと優しくしよう。

自分的には優しくしてきたつもりだったケド、もっともっと優しくしよう。

好きな女に愛情の有無を問われるなんざ、たまったモンじゃねェからな。

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