花の名は、ダリア
「ナチスは選民思想の塊ですから。
どう見てもコーカソイドじゃない俺なんかは、SSに入れないどころかゴミ扱いでしょうね。」
「『人がゴミのようだ』ってヤツね!
ヒドいわ!
今すぐ滅ぼしましょう。
バルス!」
「いやいや…
その呪文で落ちるのは、ラ○ュタとサーバーだけですから。」
苦笑を漏らしたソージは、プリプリ怒りながら奪ったシャツを羽織ってボタンを留めているダリアを眺めた。
あぁ、可愛い。
そしてエロい。
素肌に大きめのシャツを着ただけの女って、妄想を掻き立てられる分、ある意味素っ裸よりエロいよな。
シャツの裾から伸びる艶かしい腿に、すぐにでも食らいつきたい。
でもね?
季節は冬だしね?
青○はサスガにマズいだろ。
目の毒、目の毒。
煩悩を振り払い、ダリアから視線を逸らしたソージの目に飛び込んできたのは…
湿った土に四つん這いになり、顔を真っ赤にした上に目を皿のようにして、生着替え中のダリアをガン見する少年だった。
ナニコレ?
完全に覗き見の様相じゃねェか。
そんなイケナイ性犯罪者には…
「バルス。」
ソージは中指と人差し指で、見開かれた少年の目を突いた。