花の名は、ダリア

『目が… 目がぁぁぁぁぁ』
なんて叫びながら少年が転げ回るのは、もはやお約束。

しゃがみこんだソージは、暴れる少年の後頭部を掴んで湿った土に押しつけた。


「おまえ、まだいたの?
とっとと逃げろ。
てか、見ンな。」


「や、アレは見るって!
興味津々なお年頃なンだって!
俺、ToL○VEるでも発射可能な14才なンだって!ムググ…」


「よし、ケツを出せ。
俺がToL○VEるを卒業させてやる。
ビ○ー・ヘリントンを兄貴と崇める、歪みねぇ男にしてやる。」


「アッ─────!!!
って、冗談はイイから放せ!
てか見せろ!ムゴゴ…」


「ソージはきっと本気よ。
サドキチだから。」


笑みを含んだ最後のセリフは、ダリアのモノ。

振り返って彼女の姿を確認したソージは、少年の頭から手を離して立ち上がった。

解放された少年は弾かれたように顔を上げて…すぐさま項垂れ、溜め息を吐いた。

ハイ、生着替え終了ー。

ミリタリーマニアにも人気のナチスSS黒服姿になったダリアが、制帽からこぼれるぺールブロンドを片手で背に流して立っていた。

なんつーか…

ソレはソレでエロいね。
鞭とか似合いそうだね。

踏んでクダサイ、女王サマ。

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