花の名は、ダリア
ガキはうるさいしー
空気読まねェしー
ワガママだしー…
眉間に皺を刻んで子供に対する不満を吐き続けるソージを、ダリアは微笑ましい気持ちで見つめた。
「まぁとにかく、ガキは面倒臭いです。
とても一緒にいられない。
たとえ貴方でも、幼女だったとしたら俺は…」
「あら。
一緒にいてくれないの?」
「…
…
…
いや、とんでもない。
アリですね、幼女なダリア。
理性が木っ端微塵になるほどの性的興奮を覚えました。
俺今、新しい扉を開けましたよ。」
「…
ソージってば、ますますアレな人になっちゃったわねぇ…」
もはや1㍉も微笑ましくねぇよ。
加虐嗜好と小児性愛のコラボなんて、通報必須レベルだよ。
ダリアはソージから焚き火に視線を移し、溜め息を吐き出した。
揺れる炎。
規則的なヨシュアの寝息。
そして、重ねた身体のぬくもり。
心地好い微睡みに支配されてゆく。
でも、まだダメ。
寝かせてあげないよ。
「『忠実で死なない兵士』は『穢れし者』なンですか?」
ソージはダリアの耳元で囁いた。