花の名は、ダリア

柔らかく微笑んで、金の髪を撫でながらダリアを見下ろすソージ。

安心したように愛らしく微笑んで、ソージを見上げるダリア。

おっとぉ?
イイ雰囲気…


「ありがとう。
ソージが来てくれるのはわかってたから、惚れたりはしないケド。」


ハイ、台無しー。

ソコは嘘でも惚れとけよ。


「…
わかってたって…
どうして?」


「ソージが私を迎えに来ないはずないじゃない。」


「…
なんの伝言もなく、置いてきぼりにされたのに?」


「ソージが私を見つけられないはずないじゃない。」




もう死にそう、とか言ったケド…

可愛すぎて死んだわ、コレ。

即死だわ─────!!!

なんなの?
この、絶対的で無邪気な信頼は。

いやいや…

そうなるように刷り込みし続けたのは俺だケドも。

彼女が俺に依存するよう、ずっと仕向けてきたのは俺自身だケドも。

この破壊力、半端ねェェェェェ!!

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